世界最高峰、
ミロクテクノウッドの技術。
トヨタ自動車の高級ライン用ウッドステアリングを製造する株式会社ミロクテクノウッド。その工場で、MUUは製造されています。
世界初の竹製ステアリング開発および製造でも知られる同社。トップレベルの木材局面加工技術を有する彼らであっても、MUUの複雑な形状形成には苦労を要したと言います。
最大の壁は、竹特有の振動を拾いやすい共振性と、非常に硬い繊維。容易に裂けやすく、プログラム設定は50回以上にわたる試行錯誤が重ねられました。
結果完成したプログラムは、粗加工・中仕上げ・最終仕上げまで、他木種ではあり得ないほどの複雑な工程。中でも接合部分の加工は極めて緻密な作業であり、めくれのないよう丁寧に慎重に削り出しが行われます。
技術者に立ちはだかった竹の共振性。しかしこれこそがMUUの特長そのものであり、アングラーにとっては類まれな高感度というメリットをもたらしています。
そして切削加工後に発揮されるのは、同社の真骨頂でもある匠の職人たちによる研磨・塗装技術。さらに目視と手の感覚でバリなどがないか一品一品注意深く確認され、美しく仕上げられています。
ミロクテクノウッドの存在なしに、MUUの誕生はあり得ません。トヨタ自動車の高級ライン用バンブーステアリングと同品質の素材を使用できたのは、同社が中心となって確立した、工業用竹集成材の安定供給体制があったからこそ。そして複雑困難な竹の局面加工を可能にしたのは、素材を知り尽くした技術者によるプログラミングと、精密な切削加工技術の賜物。さらに卓越した研磨技術、塗装技術、同時に妥協を許さないものづくりにかける思いが、世界に一つのバンブーノブを完成させたのです。